内定辞退した理由
今日の梅田発夜行バスに乗って、私は大阪とおさらばします。
新居に送り付けるダンボールの梱包が終わっても未だに実感がありません。
本当に行くの?私ってもう帰ってこないの?
これからどうやって生きていくの?
ちなみに夜行バスで行くので夜に更新できないなということで今更新しています。
今日で大阪をおさらばなので、どうして私が内定を辞退したかの理由を書いておきます。
具体的な会社名などは出しませんが、もし「あれ?もしかしてあそこ?」とか思い当ることがあってもご自分の心の中に納めておいてください。
すごーく長いのでごめんなさい。
事の始まりは、夏。
いえ、それよりもっと前ですね、6月頃には内々定を頂いていました。
ただこれは、本命ではない企業です。
もうこれは言っちゃうんですけど、介護業界です。
ただ業界の中でも大手で上場企業です。介護学校出身者などを押しやりながら、勝ち取った内々定でした。
どうして介護業界を受けたかというと、その頃の私は「就職できればいい」と思っていたからです。
とにかく、昔からそういう”一般的なレール”に沿っていく生き方しかできませんでした。
別にそれだけなら介護業界じゃなくていいじゃないか、という話になるのですが私の本当にしたい仕事は特殊な仕事で…万人受けをするような仕事ではありません。
なので、この時点では諦めていました。
とりあえず就職して、とりあえず働けばいいと。
内々定の時点では、入社するかの返事は保留にさせていただきました。
そして、それからこんな仕事できたらかっこいいなぁという企業を受けてみたり、ネームバリューのある企業を受けてみたり。
お祈りされたり、逆に選考を進めていく過程で逆にお祈りしたりしました。
夏休み前に、どうしても自分の本当にやりたい仕事を諦められなくなりました。
それには内々定を貰ってるので、いわゆる滑り止めはもうあるのでチャレンジだけしてみようという気持ちがありました。
選考を受けて、ご縁がないなら仕方ない。でも、受けないでいたら、これから「もし、あの時こうしていたら」という未練がいつまでも残るのではないかと。
やらない後悔より、やった後悔をここで選ぼうと思いました。
どうせ何を選んだって何かしら後悔はするのです。
それならば少しでも満足度のある方を選ぼうと…
そこで、私は自分のやりたい仕事を調べ始めました。
そこで、一つの企業に出会いました。
その業界では結構古参な方であり、最近新事業にも手を広げた企業です。
新入社員の採用は行っておりませんでしたが、中途採用フォームから16卒で現在就職活動中であること、春からの入社となるが是非御社で働きたいこと、この業界、この企業で働きたいことを伝えると「とりあえずお話だけでもしてみましょう」と呼んでいただけました。
というのも、業界自体が特殊なのです。
なので、本当にこの業界に入りたいか、業界の内情などを確認されました。
これが確か、7月下旬だったと思います。
そこで、私は単身東京へ行きお話をしてきました。
実はこの時、初めて東京に行きました。東京に行ったことがなかったのに東京を志望してるんですよ、馬鹿みたいですね。
そしてお話と共に、履歴書なども持参していたので面接もしてもらい、私が今まで抱えていたこと、こういう経緯でこの企業ひいては業界に入りたいのだと思いっきり語らせていただきました。
「そんなに考えてたんですね」と言われたのが今でも印象に残っています。
それからしばし待つこと・・・内定の連絡がきました。
元々、新卒の採用を行っていないこと、特殊な業界であること、おそらく面接をした方も私を雇う気はないであろうことは感じていたのでとても喜びました。
ただ、内定の連絡と共に「今一度よく考えてみてください」という一文。
とても悩みました。
受かる気がなかった、というと語弊がありますが本当に受かると思っていなかったので、選考のその先を考えていなかったのです。
選考に受かったということは、この企業で実際に働くということです。
ここで何が迷うことがあるのかというと、特殊な業界であることです。
この業界に入ることで、おそらく親にも多大な心配をかける、そして迷惑をかけることになるかもしれない。少なくとも「自分の娘はこんな仕事をしている」と気安く言うことは出来なくなります。
それは、これまで育ててもらった親に対して恩を仇で返すようなものではないかと。
父親も母親も堅実に働き、姉も立派な仕事に就き・・・そして私は、と悩みました。
そんな様々な葛藤があったものの、私はこの業界に入る決意をしました。
それから私は就職活動を辞めました。
何度か、その後も連絡をとりそして2月。
出勤日について問い合わせたときです。
まず返事がなく、いくらなんでも返事が遅いぞ?と思い、メールが届いているかの返事が欲しい旨を送ると返事がきました。
そこには「会社の経営状況が思わしくなく、社員への給料支払いも遅れている。現在回復への兆しも見えておらず厳しい状態である。」などのことが書いてありました。
この時点でもかなりのショックを受けました。
つまり、今から新入社員を迎える余裕なんてあったものではない・・・
社員への給料の支払いが遅れているのが実際どのぐらい危ないのかと調べてみたりしましたが、結構危ないんですね。
何通か、そのあともやりとりをしました。
正社員として入社しても給料の支払いがなければ月々の生活費が稼げません。
また、回復の兆しがこのまま見えなかったら最悪倒産です。
一人で上京、一人暮らしをするというのはすごくお金がかかります。
家も裕福な方ではありません、無理を言って一人暮らしを決めました、これ以上過度に頼ることはできません。
そして私は、内定を、入社を辞退しフリーターとしてでも生活費を稼ぐことに決めました。
もしこれが家を決める前だったら
もしこれが就職活動を辞める前だったら
もし・・・あの時私が自分のやりたいことを優先させなかったら、など
ifの話はいくらでも出てきます。
それでも、その時その時で私自身が出した一番の答えで進んできました。
それに、何より就活が失敗したからといって死ぬわけではありません。
世の中には就活が失敗して将来に絶望する人がいると聞きました。
もう少し、待ってください。
就活がすべてではないです、働くことがすべてではないです。
人生で一番多いのは睡眠ですよ!?
とまあ、いろいろありつつ私は内定を辞退し、職なしの状態で単身上京することになりました。ちゃんちゃん。
次に更新できるのがいつかは分かりません。
ネットは24日に開通します。スマホから更新するかもしれませんが。
アデュー